2009年01月09日(金) 20時11分
介護タクシー会社役員らに実刑=「公正さへの信頼害す」−生活保護詐欺・札幌地裁(時事通信)
北海道滝川市が2億円を超える通院移送費などをだまし取られた事件で、架空請求に関与したなどとして、詐欺と法人税法違反の罪に問われた介護タクシー会社役員板倉信博被告(58)らの判決公判が9日、札幌地裁であった。辻川靖夫裁判長は「生活保護制度の公正さに対する社会の信頼が害されたことは軽視できない」として、板倉被告に懲役4年6月、罰金500万円(求刑懲役6年、罰金500万円)、法人としての介護タクシー会社に求刑通り罰金400万円を言い渡した。
詐欺罪に問われた元社員小向敏彦被告(41)は懲役2年(求刑懲役3年)とした。
弁護側は「市福祉事務所長は架空請求を認識していた」とし、2人は無罪か詐欺未遂罪にとどまると主張したが、辻川裁判長は公判での同所長の供述の信用性を認め、退けた。
一方で、「市側に不十分な点があったために被害が拡大した側面があることは否定できない」と述べた。
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