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2009年01月09日(金) 22時59分

米の雇用258万人減、失業率は7・2%に悪化読売新聞

 【ワシントン=矢田俊彦】米労働省が9日発表した昨年12月の雇用統計(季節調整済み)によると、非農業部門の就業者数は前月より52万4000人減り、11月に続いて2か月連続で50万人台の大幅減少となった。

 2008年の1年間では258万9000人の職が失われ、1945年(275万人)に次ぐ戦後最大の減少となった。

 オバマ次期大統領は9日の記者会見で、「状況は非常に悪い。景気対策の迅速な実施が必要だ。雇用統計はさらに緊急を要することを裏付けた」と述べ、雇用対策を最優先課題とすることを改めて強調した。

 12月の失業率は7・2%と前月から0・4ポイント上昇し、1993年1月(7・3%)以来、約16年ぶりの高水準となった。

 業種別の減少数は、住宅市場の冷え込みが続く建設業が10万1000人、製造業が14万9000人、小売りを含むサービス部門が27万3000人。

 08年の雇用減のうち、約194万人が9月から12月までの4か月間に集中。米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)で金融危機が深刻化した9月以降に雇用状況が一段と悪化している。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090109-OYT1T00802.htm