帝国データバンクが8日発表した「雇用調整に関する企業の動向調査」によると、今回の景気悪化を受けて、国内企業の4社に1社は非正社員を含む従業員の削減を実施したか、検討していることが分かった。
特に自動車関連の削減が目立っており、雇用環境の一層の悪化につながっている。
調査によると、2008年末までに従業員を削減した企業は15・4%、検討中を合わせると26・9%にのぼった。製造業では3社に1社が雇用調整を実施・検討中と回答し、このうち自動車業界を中心とする「輸送用機械・器具製造」は6割に達した。
製造業の雇用形態別では、正社員の19・8%に対して、非正社員は30・7%と大きく上回っている。
とりわけ、非正社員は「輸送用機械・器具製造」が57・0%、自動車などの減産の影響が広がっている「鉄鋼・非鉄・鉱業」も36・9%が削減を実施・検討中と答えており、雇用調整が急速に進んでいる状況が浮き彫りになった。
調査は08年12月17日〜09年1月5日にかけて2万455社を対象に実施し、回答率は52・5%だった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090108-OYT1T00814.htm