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2009年01月08日(木) 00時00分

派遣村失業者に貸し付け読売新聞

厚労省 最高5万円、就活交通費

 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」から都内4施設に移った失業者に対し、厚生労働省は7日、就職活動のための交通費などとして最大5万円の貸し付けを始めた。同村の実行委員会の要望に応えた。

 低所得者向けに低利で融資する「緊急小口資金」制度を運用。通常は住民票が必要だが、特例として住民票のない人にも融資を認める。生活保護を申請していない人には5万円、申請した人には1万円が貸し付けられる。都によると、計239人が同制度を利用したという。

 一方、派遣村実行委は同日、4施設で寝泊まりしている300人(7日現在)全員に、一律1万円の給付金を手渡した。カンパとして寄せられた現金2315万円の一部を充当した。

ヘルパー受講料 都が全額を補助 失職者対象

 派遣労働者らの解雇が広がっている事態を受け、東京都は7日、職を失った都民を対象に、ホームヘルパー2級取得の受講料を全額補助することを決めた。この制度で資格を取得した人を正規採用した企業や介護施設にも、採用1人につき60万円の助成金を支給し、雇用増を目指す。2009年度から実施する。

 ホームヘルパー2級の取得には、講座や介護現場の実習などが義務付けられており、受講料は1人あたり約10万円かかる。企業などへの助成金は、6か月の雇用が確認された後に支払われる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/yuragu/yuragu090108.htm