2009年01月08日(木) 12時04分
スパムに利用されやすいネットワークのリスト第3位に Google(japan.internet.com)
スパム監視団体 Spamhaus Project が発表している、スパムに利用されやすいネットワークのリストで、Google が5日の時点で第3位になった。同社は先月、初めてこのリストで10位になっていた。
Spamhaus のリストによると Google は、スパムギャングと呼ばれる組織の詐欺やホスティング行為など、さまざまな形で行なわれるスパム濫用に対し、まだ解決できていない事項を31件抱えている。
Google の広報担当者は Eメールによる取材に対し、同社はこの報告に関して Spamhaus と協力して対処していると答えた。「この報告に記されている関連アカウントはすでに使用不可とされた。スパムの問題を Google は重要だと考えている」
Spamhaus Project は国際的な非営利団体で、インターネット上のスパマーを追跡してリアルタイムでのスパム対策を提供している。捜査当局と協力して世界中のスパマーの識別および追跡を行なうとともに、より効果的なスパム対策法の制定を求めて政府機関でロビー活動を進めている。
Spamhaus Project の最高情報責任者 (CIO) Richard D.G. Cox 氏によると、Google は先月初めてこのリストの10位に現れ、他のネットワークが問題を解決したり状況を悪化させたりして順位が入れ替わる中で、上位10位のリストに出たり入ったりしていたという。
Spamhaus のリストによると、Google の抱えている問題は、宝くじ詐欺、ミュール詐欺 (インターネットでの儲け話を餌にするもの)、スパムギャング組織のホスティングや、スパマーが docs.google.com を悪用してマルウェアが仕掛けられたサイトにユーザーをリダイレクトする、といったことだ。
Cox 氏によると、Spamhaus はここ数年間 Google と協力しようとしてきたが、うまくいっていないという。「これらの問題の一部は、1年以上前から明らかになっているものだ。マルウェアが現に存在し、Google がトラフィックを仲介しているのなら、1年も放置せず数時間で閉鎖できるようにしておくべきだ」と、同氏は語った。
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