2009年01月08日(木) 11時53分
苦戦中の Palm、新モバイル OS で巻き返しなるか?(japan.internet.com)
他の大手テクノロジー ベンダーにとって、ラスべガスで開催される『2009 International CES』(2009年1月8-11日) は最新の機器を披露するいい機会かもしれない。しかし Palm にとっては、はるかに大きな物が懸かっている。
業界観測筋によると、モバイル機器メーカーの草分け的存在である Palm にとっては、生き残りを賭けた最後のチャンスにほかならないという。同社は CES で、自社の将来を左右しかねない新たなモバイル プラットフォームを発表する予定だ。
J. Gold Associates の主席アナリスト Jack Gold 氏 は、取材に対して次のように語った。「Palm は現在、その存亡を賭けた重要な岐路に立っている。同社がかつての栄光を取り戻せるかどうかはおろか、生き残れるかどうかすらもまだ分からない。時代遅れとなった『Palm OS』駆動のシステムのせいで、同社は市場からかなり遅れをとっており、市場シェアを取り戻すには、端末に十分なテコ入れが必要だ」
Palm は CES の初日に大規模なプレゼンテーションを行なう予定だ。同社は取材に対して、その内容に関する情報を明らかにしなかったが、おそらく2009年に発売を予定している主要製品の1つを発表すると思われる。それは『Linux』ベースの新たなモバイル OS で、伝えられるところによると『Nova』という名称らしい。
2年にわたって開発が続いている新プラットフォームについては、ほとんど詳細が公開されていない。業界観測筋によれば、Palm が市場シェアを回復するには、確かな成功を収める必要があるという。
新しい OS による成功が今ほど求められている時はない。苦戦中の Palm は2008年12月、Elevation Partners から必要不可欠な1億ドルの追加投資を受けたものの、Apple の『iPhone』といった新規参入製品や、『BlackBerry』などの有力製品によって、確実に訴求力を失いつつある。
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