2009年01月08日(木) 21時29分
住民が人質救出を計画=赤羽さん解放、地元も歓迎−ソマリア(時事通信)
【ロンドン8日時事】アフリカ東部で誘拐され、7日解放された国際医療支援団体「世界の医療団」(本部パリ)所属の日本人医師赤羽桂子さん(32)と同僚のオランダ人男性看護師について、2人が拘束されていたソマリア中部の村の住民らが昨年秋、独自に赤羽さんらの救出計画を立てていたことが、8日までに分かった。犯人グループの関係者と接触した在英ソマリア人記者が、時事通信に明らかにした。
犯人グループの隠れ家を急襲した場合、人質に危害が加えられる恐れがあるため、計画は実行に移されなかったという。
この記者によれば、エチオピアで拉致された赤羽さんらは、いったんソマリアの首都モガディシオに移送された後、同国中部の村へ連れて行かれた。住民らは自分たちの村が犯罪の舞台となることを嫌い、2人を助け出そうと計画。小さな村のため、隠れ家の場所は住民間でも知られていたという。
赤羽さんらが無事解放されたことを受け、ソマリアの人々の間で喜びの声が上がっている。事件を取材してきたモガディシオ在住のソマリア人記者は「多くの人が2人の解放を歓迎している」と話しており、解放の知らせは地元メディアでも大きく取り上げられたという。
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〔写真ニュース〕赤羽さん解放を正式発表=外務省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090108-00000191-jij-int