2009年01月08日(木) 21時02分
定額給付金「言っていることはずーっと同じ」(産経新聞)
麻生太郎首相は8日、首相官邸で記者団に対し、定額給付金を高額所得者が受け取ることを「さもしい」と発言したことについて、「撤回するもしないも、言っていることはずっと同じことです」と述べ、発言にぶれはないと強調した。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。
【定額給付金】
−−定額給付金について、今日の予算委員会で…
「(笑いながら)ずーっと、この3日間同じ質問のような気がしますけど」
−−今日の予算委員会でもかなり議論されていたと思う。その中で、高額所得者にも盛大に使ってほしいと言っていたが、首相は先月は高額所得者がもらうのはさもしいと発言していた。この発言を撤回する考えはあるか
「私のいっている趣旨は、ずーっと一貫していると思っています。基本的には、いつも言うように、この定額給付金の目的というものは、いわゆる低額の所得の方々に対する給付、これが、最初、私どもが強く申し上げたところ。で、消費の刺激というものと2つあったんですが、あの当時と今と、大きく情勢が変わったのは石油、灯油の値段を見るまでもなく、非常に大きく情勢が変わりましたから、その意味では消費の部分が非常に大きくなってきたのだと思っています。そういう意味では、景気刺激の部分でいけば、ぜひ使っていただきたいということを申し上げているのであって、いってることは終始一貫、頂くのは個人ですから、個人で決められるべきが正しいんであって、政府が何に使えとか、どうしろとかいうのはいかがなものかと、ずーっと同じことしか言ってないと思います」
−−さもしいという発言は撤回しないということでよいのか。
「だって、撤回するもしないも、言ってることはずーっと同じことです」
−−さもしい、とおっしゃったのが先月の15日の国会でおっしゃったと思うが、この1カ月で変わったということか。
「景気情勢として高額所得者の方にはぜひ使っていただくというのが情勢。私の言ってる趣旨は変わってませんけど、経済状況というのが大きく変わってきている。景気刺激の方により重点が移ってきてるということだと思いますんで、経済状況、景気状況が大きく、ずっと消費刺激の方に変わってきてますから、従って、ぜひ盛大に使っていただくのが最も消費刺激になるんじゃないですか。ということだと思います」
−−首相も高額所得者だが、盛大に使っていただくということであれば首相もお使いになるのか
「私の判断は、前にも申し上げましたように、まだ予算も通ってない段階からどうのこうのするということを申し上げる立場にありませんから、まだちょうだいしてないし、まだ予算も通っていませんから、その意味では私はそのちょうだいできるようになった段階で判断します。ずっと同じことしか申し上げてないです」
−−同じことではありませんけど。
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