2009年01月08日(木) 21時00分
労使対立鮮明に=09年春闘前哨戦のフォーラム(時事通信)
8日に都内で開かれた日本経団連の「労使フォーラム」では、経営側が2009年春闘での賃上げ回答は難しいとの立場を明確にしたのに対し、労働組合側は「賃上げで消費回復を図るべきだ」(連合の団野久茂副事務局長)と反論し、双方の対立が改めて鮮明となった。深刻化する雇用問題でも話し合いの必要性では一致したが、各論になると隔たりは大きく、実効性のある合意ができるかどうかは不透明だ。
賃金をめぐっては、世界同時不況が進行する中で自社の生き残りを最優先する経営側が「各社の時々の支払い能力に即して決めるべきだ。固定的にとらえると会社がおかしくなる」(経団連の御手洗冨士夫会長)と一律の引き上げを拒否。むしろ、賞与の大幅なカットなどを検討する構えを見せた。これに対し、労組側は企業が多額の内部留保や高額配当などを続けているとして、賃上げの原資はあるはずだと強調した。
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