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2009年01月08日(木) 17時48分

家裁書記官、詐欺容疑で再逮捕へ 「馬場は泥棒の被害者」と供述産経新聞

 偽造判決書で振り込め詐欺に使われた口座の凍結が解除され現金が引き出された事件に関連し、埼玉県警捜査2課などは、遺産や供託金など計約6000万円をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで京都家裁書記官、広田照彦被告(36)=詐欺などの罪で起訴=を9日にも再逮捕する方針を固めた。

 また、広田被告がなりすましていた「馬場(ばんば)」という人物の名前は、かつて盗みに入った先の被害者からとっていたことも判明した。

 調べでは、広田被告は平成19年2月に神戸法務局の供託金約3000万円、19年12月には認知症の女性資産家の遺産約3000万円を、それぞれ偽造の裁判書類を使って差し押さえ、だまし取った疑い。

 広田被告は差し押さえの際、「馬場」の名前を利用し、19年9月には偽造裁判書類で馬場の戸籍を不正取得していた。広田被告は大筋で容疑を認め、「他人の名前を使えば、ばれないと思った」などと供述しているという。

 名前を馬場にした理由は「昔、泥棒した際に盗んだ身分証の名前が馬場(ばば)だった。その人に迷惑をかけないよう、読み方を『ばんば』にした」などと説明しているという。

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