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2009年01月07日(水) 21時52分

<IRENA>日本、参加を見合わせ 米国などの動向注視毎日新聞

 太陽光や風力発電、バイオ燃料などの利用促進を目指し設立予定の「国際再生可能エネルギー機関」(IRENA)について、日本政府は加盟を当面見合わせる方針を決めた。具体的な活動内容などの議論の推移を見ながら検討する方針で、26日にドイツで開かれる設立総会にはオブザーバーとして出席を予定している。

 IRENAは再生可能エネルギーに限定した初の国際機関。ドイツなどの呼びかけにより設立に向けた準備が進められてきた。設立総会には数十カ国の参加が見込まれている。

 日本は、国際エネルギー機関(IEA)など既存の国際機関と活動内容の重複が予想されることや、米国などの参加が今のところ不透明なことを理由に様子を見ることにした。加盟には数億円規模の拠出金も必要となるため、慎重に判断する方針だ。

 ただ、再生可能エネルギーは地球温暖化対策としての必要性が高まっており、IRENAへの不参加は日本の消極姿勢の表れと各国に受け止められる恐れもある。【平地修】

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