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2009年01月07日(水) 21時45分

<衆院予算委>2次補正予算案、13日通過で綱引き毎日新聞

 衆院予算委員会は7日の理事会で、8、9両日、麻生太郎首相と全閣僚が出席して、08年度第2次補正予算案の基本的質疑を行うことを決めた。2次補正の衆院通過は与党が模索していた9日は見送られ、13日以降に持ち越されることになった。採決日程の協議は9日の理事会に先送りされたが、与党が期限とする13日の衆院通過をめぐる綱引きが激化するとみられる。

 与野党は7日午前から、4回にわたって理事会を開き、2次補正の審議日程を協議した。審議日数を2日間と提案した与党に対し、野党は5日間を主張。結局、与党が譲歩する形で、衛藤征士郎委員長(自民)が「8、9日に基本的質疑。13日に締めくくり総括質疑と採決」と提案。野党は13日採決については回答を保留した。

 当初、自民党国対には「徹夜で本会議を開いてでも、9日に衆院通過させる」との強硬論もあった。しかし、2次補正関連法案や09年度予算案の審議を控え、国会序盤で全面衝突するのは得策でないと判断した。3本の関連法案の審議日程はまだ決まっておらず、強引な国会運営を避けたい事情もあった。

 ただ、与党は09年度予算案を19日に提出する方針のため、2次補正をめぐり、参院で衆院と同等の審議日数を確保するには13日の衆院通過は譲れない。自民党内には定額給付金への批判がくすぶり、採決を先送りすれば党内の不満が広がる可能性もある。自民党国対幹部は「13日は与党単独でも採決する」と明言した。

 7日の衆院予算委では、中川昭一財務・金融担当相が2次補正の提案理由説明を行い、その後、民主党の枝野幸男次席理事が2次補正から総額2兆円の定額給付金分を切り離す野党提出の修正案の提案理由説明を行った。【高本耕太】

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