2009年01月07日(水) 21時40分
ポル・ポト政権崩壊から30年、カンボジア首都で記念式典(読売新聞)
【プノンペン=田原徳容】カンボジアの首都プノンペンの競技場で7日、200万人近い大量虐殺などを展開したポル・ポト政権の崩壊から30年を記念する式典が行われた。
ポト派元幹部らを裁く特別法廷は今春、ようやく開廷する見込みで、厳罰を望む犠牲者の遺族は真相究明に期待を寄せるが、一方でポト派時代を知らない世代が増えるなど、過去の風化も懸念される。
式典は、政府与党第1党・人民党が主催し、国旗を手にした支持者ら約5万人が参加した。チア・シム党首は「ベトナムがポト派を追放しなければ、今日はなかった」と述べ、ベトナム軍の侵攻で首都が解放されたこの日を“勝利の日”と強調した。だが、過去の暗部を暴くことになるため政府が開廷に非協力的とされる特別法廷には言及せず、同党副党首のフン・セン首相の演説もなかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090107-00000067-yom-int