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2009年01月07日(水) 21時28分

「次男かばってウソついた」供述翻した父親に、異例の無罪求刑読売新聞

 自宅敷地内でこたつを燃やしたなどとして廃棄物処理法違反罪などで起訴された宮城県内の男(54)が、公判前に「執行猶予中の次男をかばって自分が燃やしたとウソをついた」と犯行を認める供述を翻したため、仙台地検は7日、仙台地裁で開かれた初公判で同罪について無罪を求刑した。

 この公判で、検察側は男に対し、次男をかばったとして犯人隠避罪で懲役10月を求刑した。最高検によると、検察側が無罪を主張することは「極めてまれ」という。

 仙台地検が無罪を求刑したのは、同県大和町、自営業上野忠夫被告。上野被告は昨年1月にこたつなど約20キロを燃やしたとして、昨年8月に廃棄物処理法違反の罪で在宅起訴された。しかし、初公判前の昨年10月、上野被告が県警に「ウソをついた」と届け出た。このため、仙台地検は初公判の延期を要請し、犯人隠避の疑いで上野被告を逮捕し、同罪で起訴した。一方、次男は昨年10月、廃棄物処理法違反の罪で仙台簡裁に略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090107-00000066-yom-soci