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2009年01月07日(水) 20時23分

<イオン>最終赤字に転落も、投資圧縮へ 2月期連結予想毎日新聞

 イオンは7日、09年2月期連結決算の業績予想について、最終(当期)損益を従来予想の110億〜150億円の黒字から、25億円の赤字〜25億円の黒字に下方修正した。景気後退に伴う衣料品の販売不振や、米国の衣料品子会社タルボットの特別損失の計上などが響いた。収益改善のため、同社は09年2月期〜11年2月期の3カ年の投資計画8000億円を圧縮する方針を明らかにした。

 最終赤字に転落すれば02年2月期以来7年ぶりとなる。11月にタルボットが婦人服ブランド「ジェイ・ジル」を売却する方針を決め、ブランドや店舗の減損処理で195億円の特別損失を計上したほか、国内の不採算店舗の評価損などが響いた。

 本業のもうけを示す営業利益も前期比16.0%〜19.3%減の1260億〜1310億円(従来予想1650億〜1750億円)に下方修正し、増益予想が一転して2期連続の営業減益となる。

 同時に公表した08年3〜11月期連結決算は、営業利益が前年同期比18.3%減の659億円、最終損益が294億円の赤字(前年同期は319億円の黒字)だった。ジャスコなど総合スーパーを管轄する子会社のイオンリテールの既存店売り上げは、節約志向の高まりで利益率の高い衣料品が4.4%減。金融危機が深刻化した9〜11月では7.2%減と落ち込みが拡大した。

 会見した豊島正明専務は「現在の(厳しい消費不振の)状況は来年まで続く」と危機感を募らせ、10年2月期以降2年間の国内での大型店舗の出店計画を計6店舗程度と従来の半分に抑える考えを示した。【小倉祥徳】

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