2009年01月07日(水) 14時41分
稲川会、赤坂へ移転?関連会社が土地とビル取得(読売新聞)
指定暴力団稲川会が東京都港区六本木の本部事務所を移転する動きが出ている問題で、同会の幹部が代表取締役を務める関連会社が、現在の本部事務所から約500メートル離れた同区赤坂の土地とビルを取得していたことが分かった。
警視庁は同会が本部の移転を視野に取得した可能性があるとみて、警戒を強めている。
同庁関係者によると、関連会社は昨年9月上旬、横浜市内の不動産会社から、港区赤坂6の土地(約100平方メートル)と、地上3階、地下1階建てビル(延べ床面積計約260平方メートル)を取得した。登記簿によると、18年前に建築され、抵当権は設定されていない。周辺の不動産関係者などによると、購入価格は3億円以上とみられる。
関連会社は、同会が会合などで使用している同市内の施設の所有者にもなっており、同庁によると、稲川会と密接に関係した団体という。これまでのところ、事務所として使用したり、テナントが入居したりしている形跡はないが、内装工事は進められている。
このビルの立地は、赤坂の繁華街に近く、さらに、周辺には戸建ての民家も数多く立ち並んでいる。ビジネスホテルや大使館のほか、TBS本社など企業も多い。稲川会の関連会社がビルを取得したことで、近隣の住民などに波紋が広がるのは必至とみられる。
さらに、ビルから北東に約250メートル先のマンションには、指定暴力団住吉会が本部事務所を構え、付近一帯を縄張りとしている。このため同庁は、稲川会が本部を赤坂に移した場合、住吉会との間で緊張が高まる可能性もあるとみて、情報収集を急いでいる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090107-00000038-yom-soci