独の富豪が列車に飛び込み自殺、金融危機を苦（産経新聞）

2009年01月07日(水) 12時50分

　欧州各紙によると、ドイツの富豪、アドルフ・メルクル氏（７４）が自殺したと６日、同氏の家族が明らかにした。遺族は、金融危機による事業の業績悪化が原因と説明している。

　メルクル氏は５日夜、自宅に近いドイツ南西部ウルム郊外で列車に飛び込み死亡した。遺書の内容は公表されていない。

　メルクル氏は欧州各地に従業員約１０万人を抱える複合企業体を築き、ドイツ５位に入る富豪とされていたが、フォルクスワーゲン株の取引で巨額の損失を出したとして、欧州各紙に経営悪化が報じられていた。

　米経済誌フォーブスによると、メルクル氏は２００８年度版の世界長者番付で９８位にランクされていた。

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