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2009年01月06日(火) 11時23分

坂本総務政務官が“派遣村発言”を撤回・謝罪読売新聞

記者会見する坂本総務政務官(6日午前、総務省で)
記者会見で頭を下げる坂本総務政務官(6日午前、総務省で)

 坂本哲志総務政務官(自民、衆院当選2回)は6日午前、総務省で記者会見し、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」を巡り、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」などとした5日の発言を撤回し、謝罪した。

 坂本氏は「多くの皆様にご不快な面、迷惑をおかけした。発言を撤回させていただき、関係者に深くおわびを申し上げたい」と、頭を下げた。発言の意図については、「雇用状態が深刻かもしれないが、それじゃないような方も(派遣村に集まった人の中に)いるのではないかということが頭をよぎり、実態をよく把握しないまま発言した」と釈明した。野党からの辞任要求に対しては、「地方の雇用状態、経済的な疲弊をずっと見て感じてきた。地方をもっと活性化していく意味で職責を全うしたい」と述べ、辞任する考えがないことを強調した。

 河村官房長官は6日午前の記者会見で、坂本氏の発言に関し、「職を失って本当に困っている実態があることを考えると不適切だ。十分配慮が必要だと注意した。思いを新たに精励していただきたい」と述べた。

 坂本氏の発言撤回について、民主党の山岡賢次国会対策委員長は6日午前、国会内で記者団に、「撤回したといっても、本音だろうから、政務官としてふさわしくない。解任を要求していく」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090106-OYT1T00314.htm