いすゞ栃木工場の元派遣４人、解雇無効求め仮処分申し立て（読売新聞）

2009年01月06日(火) 10時46分

　いすゞ自動車栃木工場（栃木県大平町）の派遣従業員だった男性４人が６日、それぞれの派遣元３社の解雇無効を求め、宇都宮地裁栃木支部に仮処分を申し立てた。

　申立書によると、４人は昨年１２月まで工場で働いていたが、派遣元がいすゞ自動車との契約解除を理由に、期間途中で解雇したのは労働契約法違反としている。

　申し立てた青森県出身の男性（４８）は経営していた靴販売店を閉め、２００５年１２月から工場で働いていた。妻と３人の子供を地元に残し、仕送りしていた。派遣元の解雇予告に、「ほかの就業先の確保に努める」と書かれていたが、紹介されなかったという。

　男性は「派遣元は『経営が苦しい』との説明に終始し、不信感が募った。派遣従業員切りの風潮に歯止めをかけたいと思い、申し立てを決めた」と話している。