2009年01月06日(火) 08時03分
渡辺氏の離党不可避 定額給付金撤回など 首相、要求書を拒否(産経新聞)
自民党の渡辺喜美元行政改革担当相は5日、国会内で石原伸晃幹事長代理に対し、麻生太郎首相にあてた定額給付金の撤回や「平成復興銀行」創設による産業再生−など7項目の提言を含む要求書を渡した。渡辺氏は記者会見で「真摯(しんし)に検討されなければ離党する」と宣言した。麻生首相は同日夜、これを拒否する考えを示したため、渡辺氏の離党は不可避となった。
渡辺氏は要求書で「定額給付金は、雇用情勢の急激な悪化で生活防衛としてのメリハリは失われた。解散総選挙の先送りに国民の閉塞(へいそく)感の根本原因がある」と首相を批判した。
一方、首相は官邸で記者団に「定額給付金をやめるという話をする気はない。離党する、しないは個人の話なので答えようがない」と述べ、離党はやむを得ないとの認識を示した。
自民党執行部の一人も同日夜、「渡辺氏は離党しても無所属でも当選できるから好き勝手がいえるが、ほかにそんなやつはいない。だから影響は皆無だ。(離党は)ご勝手にどうぞ、だ」と述べ、同調者はいないとの認識を示した。
自民党の中堅・若手の一部には渡辺氏の提言に理解を示す向きはあるが、「離党は短絡的だ」(町村派若手)との声が大勢だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000070-san-pol