2009年01月06日(火) 23時41分
震災訓練も“橋下流” 今年から「台本なし」のブラインド方式(産経新聞)
阪神大震災を受けて、大阪府の主催で16日に行われる毎年恒例の「地震災害対策訓練」で、橋下徹知事ら参加者に訓練のシナリオが事前に示されず、状況に応じた即時の対応が要求される「ブラインド方式」が大阪府で初めて導入されることが6日、わかった。「より実践的な訓練を」との橋下知事の意向に沿った形。消防庁も同方式での訓練を推奨しており、導入の動きは全国にも広がりつつあるという。
府によると、従来の訓練では府内の市町村などから次々と飛び込んでくる被害報告に対し、災害対策本部を構成する知事や府幹部が事前に用意された通りの指示を読み上げ、それに基づいて訓練が進行していた。
しかし、今回は震源地や震度など基本的な想定が事前に知らされるのみ。府幹部らはその時々の被害状況に応じて、“台本なし”で対応を協議し、迅速に各部局に指示を与えることが要求される。
形式的な行事や施策を嫌う橋下知事が、訓練をより実践的に即したものにするよう指示したといい、府の担当部局は「幹部らは、今からかなり緊張しているのでは」としている。
消防庁では平成15年度から、災害を想定した図上訓練に関する研究を開始。高度な災害対応能力が養われるブラインド方式が望ましいとの報告書と、自治体が訓練をする場合のマニュアルをまとめ、20年度に全都道府県と市町村に配布した。これを受け、同方式の訓練は全国各地で導入されつつある。
府は毎年この時期に、消防や自衛隊など関係機関を含めて2000〜2500人程度が参加する震災訓練を実施。今回はブラインド方式のほか、交通機関の断絶状況によっては、初動の訓練に一部の幹部が参加できないなど、よりリアリティーを追求したものにするという。
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