2009年01月06日(火) 11時22分
派遣村「本当に働こうとしている人か」発言撤回、謝罪 坂本総務政務官(産経新聞)
総務省の坂本哲志政務官は6日午前、同省で記者会見を行い、仕事や住居を失い、東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に集まった失業者らを「本当にまじめに働こうとしている人たちか」と述べたことについて、「関係者に迷惑をかけた。発言を撤回し、深くおわびしたい」と謝罪した。辞任の考えについては「職責をまっとうしたい」と述べた。ただ、民主党側は坂本政務官の解任要求の構えを崩しておらず、序盤国会の焦点となりそうだ。
坂本氏は記者会見で「地方では協力して(失業者に)寝る場所を貸すなど、懸命に努力している。東京には派遣村があり、どこに訴えていいか分からない地方とは別次元のように思った」と、発言の背景を説明。さらに「(東京で)集まった大人数の中には、派遣切りで職を求めている人ではない人も入っているのではないかと頭をよぎった。実態をよく把握しないまま発言した」と釈明した。
一方、坂本氏の発言について、民主党の山岡賢次国対委員長は同日、国会内で記者団に対し、「本意を述べ、戦術的にうまくないということで撤回したのではないか。(政府に)政務官の解任を要求しようと思う」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000537-san-pol