2009年01月06日(火) 13時10分
ガザで銃撃戦、パレスチナ死者560人に…仏の調停不調(読売新聞)
【エルサレム=久保健一】パレスチナ自治区ガザからの報道によると、北部の最大都市ガザ市で5日夜(日本時間6日未明)、市街地を包囲していたイスラエル軍と、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間で初の本格的な地上戦闘が開始された。
戦端が切られたのは、市東部のショジャイヤ地区で、イスラエル軍部隊とハマス戦闘員の間で激しい銃撃戦になった。AFP通信によると、ハマス側は、市内に侵攻したイスラエル軍戦車7両に攻撃を加え、ロケット砲などで応戦している。
一方、イスラエル軍は5日、ガザ地区北部ベイトラヒヤ、ベイトハヌーンで、ハマス兵器庫の疑いがあるモスクなど計30か所を空爆。イスラエル軍は6日、ガザ地区での地上戦で、戦車の誤射により自軍兵士3人が死亡、24人が負傷したことを明らかにした。AFP通信によると、パレスチナ側の死者は5日だけで子ども13人を含む60人にのぼり、12月27日の戦闘開始からの死者は560人に達した。
停戦調停のため現地入りしたフランスのサルコジ大統領は5日、ヨルダン川西岸ラマッラでパレスチナ自治政府のアッバス議長と、エルサレムでイスラエルのオルメルト首相らと会談。オルメルト首相との会談でサルコジ大統領は、速やかな停戦を求めたが、オルメルト氏は、ハマスの攻撃停止が先決だとして拒絶、会談は不調に終わった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000036-yom-int