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2009年01月05日(月) 20時30分

<年末の新幹線障害>JR東、ダイヤ修正に手間取り発生毎日新聞

 昨年末の東北新幹線などの輸送障害でJR東日本は5日、輸送障害前日に発生した過去最大規模の運休や遅れに加え、通常より25%多い臨時列車の増発が重なって、運行ダイヤの修正に手間取ったのが原因だったと発表した。管内5新幹線のダイヤや進路変更を管理する「新幹線総合システム」(COSMOS)に計画変更を入力した際、午前6時の始発に間に合わせるため同5時までに終える必要があったのに、間に合わなかったという。

 輸送障害前日の28日は長野の車両故障、山形、秋田の雪害や強風で運休や遅れが相次いだ。このため、運転終了は通常より1時間以上遅れた29日午前1時33分。新幹線運行本部は29日のダイヤ変更作業を行ったが、当日予定した389本の計画変更に手間どり、修正作業が終わったのは午前5時45分だった。

 しかし、COSMOSは変更を受け付けなかったため、システム上の時刻をさかのぼって設定し、約3時間後の午前8時55分に運行再開。このため29日には112本が運休、146本が遅れ、約13万7700人に影響が出た。

 JR東日本は今後、午前5時までに入力を終えるよう作業人員の拡充などを行う。【斎藤正利】

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