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2009年01月05日(月) 20時26分

双方の交戦続くガザ 民間人の死者70人に産経新聞

 【エルサレム=黒沢潤】イスラエル軍は5日、パレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻を継続し、イスラム原理主義組織ハマスと交戦した。ハマスもロケット弾を使った攻撃を続けている。侵攻後3日間での民間人の死者は70人に達したとされ、空爆開始以降の死者数も500人を超えた。

 イスラエル軍はガザ地区を南北に分断した上で包囲し、戦車や艦船からの砲撃、歩兵による銃撃で攻勢を強めているという。フランス通信(AFP)は医療当局者の話として、地上侵攻後、子供5人を含む少なくとも70人のパレスチナ人が死亡したと伝えた。

 戦闘の激化を受け、停戦調停の動きも活発化している。ロイター通信は5日、空爆開始後初めて、ハマスが対外交渉の代表団をエジプトに派遣すると報じた。

 フランスのサルコジ大統領や欧州連合(EU)の閣僚級代表団も同日、イスラエルとパレスチナ自治区ラマラに入り、オルメルト首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談する。ロシアも大統領特使をイスラエルに派遣した。

 ただ、強硬姿勢を貫くイスラエルが簡単に説得に応じる可能性は低く、調停工作が奏功するかどうかは微妙だ。

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