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2009年01月05日(月) 21時34分

渡辺氏への同調を警戒=自民執行部、表向きは平静時事通信

 渡辺喜美元行政改革担当相の自民党離党が不可避の情勢となったことについて、同党執行部は5日、表向き平静を装った。ただ、通常国会の冒頭という大事な局面で、渡辺氏が「造反」の動きを強めたことは、求心力が低下している麻生太郎首相にとってさらなる痛手となるのは確実だ。執行部は、渡辺氏への同調者が出ることを警戒している。
 細田博之幹事長は同日の記者会見で、渡辺氏が早期の衆院解散や、2008年度第2次補正予算案に盛り込まれた定額給付金の撤回を求める提言書を出したことに関し、「特にコメントはない」と素っ気なく答え、無視する構えを見せた。同日夕の党役員会でも、出席者からは「うろたえることはない」と、毅然(きぜん)とした対応を取るよう求める声が出された。
 ただ、こうした対応の裏で、執行部は渡辺氏の考えに共鳴する議員の輪が広がることへの警戒心を解いていない。2次補正関連法案の衆院採決で、与党から17人が造反すれば再可決ができなくなり、政権は直ちに立ち往生するためだ。
 実際、首相が4日夜に与党幹部と会談した際に、自民党の大島理森国対委員長が「動きがある1人ひとりに電話してください」と要請し、首相が「分かった」と応じる場面があったという。 

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