2009年01月05日(月) 11時56分
渡辺「離党」宣言に閣僚らから批判相次ぐ(産経新聞)
自民党の渡辺喜美元行政改革担当相が4日に事実上の離党宣言を行ったことについて5日、閣僚らから閣議後の記者会見などで発言が相次いだ。
河村建夫官房長官は「自民党幹事長からは、このことで党内が大きく動揺することはないという報告だった」と述べ、同調の動きは広がらないとの見方を示した。また、渡辺氏が平成20年度第2次補正予算案に盛りこまれた定額給付金の撤回を求めていることには「撤回する状況にない」と改めて表明した。
金子一義国土交通相は「政党人として当選しているから歩調を合わせてほしいが、離党されるなら早くしたほうがいい」と述べた。鳩山邦夫総務相は「党の組織の中で言い分が通らなかったら離脱するというのは、あまりにも身勝手な言い分だ。全く理にかなわない」と批判し、中川昭一財務・金融担当相は「コメントするに値しない」と一蹴した。
かつて旧渡辺派で一緒だった与謝野馨経済財政担当相は「たまには物事を冷静に考えた方がいいのではないか」と忠告。浜田靖一防衛相は「離党も辞さずとは言っていないような気がするが、もう少し慎重にいろいろな情勢を踏まえて言動することを望みたい」と述べた。甘利明行政改革担当相は、渡辺氏が公務員制度改革への政府の取り組みを批判していることに対し、「渡辺氏が言っていることはすでに発表している。改革が実行できたといわれるような成果を上げたい」と反論した。
一方、野田聖子消費者行政担当相は「不本意ながら離党を経験した人間としては、大変厳しい試練だったから軽々しく言葉にすべき話ではない。コメントはしない」と述べた。
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