2009年01月05日(月) 11時24分
東京株、大発会の終値は183円高 2カ月ぶり9000円台回復(産経新聞)
新年最初の取引日となる大発会を迎えた5日の東京株式市場は、米ニューヨーク株式市場が3日続伸していることや円安傾向を好感し、日経平均株価は一時9127円まで上昇。終値ベースとしては昨年11月10日以来、約2カ月ぶりに9000円台を回復した。
■写真で見る■ 東証大発会で鐘を鳴らす女性参加者ら
この日の取引は午前だけで、日経平均株価の終値は前年末終値比183円56銭高の9043円12銭、東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は同16.67ポイント高の875.91だった。
世界の景気減速や国内企業業績の悪化、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区侵攻、国内政局の混迷などさまざまなリスク要因への懸念が高まる一方、米オバマ新政権への期待感がふくらんでいる。鉱業、証券、不動産株を中心に買い戻されている。大発会で相場が上昇するのは2年ぶり。
市場では「マーケットを取り巻く環境は依然厳しいが、主要国による景気対策への期待感の方が勝ってきている。各国の市場も上昇を試す展開になってきた」(大手証券)との声も聞かれる。
取引開始に先立ち、東証の斉藤惇社長は「今年は東証が戦後再開されて60年。人間でいえば還暦。東証としても投資家、社会の期待に応えたい」とあいさつ。赤や緑など色とりどりの晴れ着をまとった新成人らが打鐘し、今年1年の市場繁栄を祈念した。
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