2009年01月05日(月) 00時27分
イスラエル軍、ガザに地上侵攻=ハマスと激戦、死者500人超(時事通信)
【エルサレム4日時事】イスラエル軍は3日夜、パレスチナ自治区ガザへの地上部隊投入に踏み切った。イスラエル領内へのロケット弾攻撃を続けるイスラム原理主義組織ハマスの弱体化を狙うガザ攻撃は、さらに深刻な局面を迎えた。侵攻は4日に本格化し、巻き添えの民間人を含む犠牲者が急増、150万人のガザ住民の生活状況が一層悪化することが懸念される。
報道によると、4日までに数千人規模の部隊がガザに入った。ハマスの本拠があるガザ市を包囲するように展開し、周辺地域との切り離しを進めたほか、ロケット弾発射拠点である北部ベイトラヒヤなどに進軍。ハマスをはじめとするパレスチナ武装組織も迫撃砲などで反撃し、激しい戦闘が繰り広げられた。同軍によると、兵士1人が死亡、少なくとも30人が負傷した。パレスチナ側は、救急当局が自由に移動できないため死傷者数把握が難しい。判明した限りでは、同軍の戦車砲弾がガザ市の商業地区に着弾、民間人5人が死亡したのをはじめ、この日だけでパレスチナ人少なくとも34人が死亡。これまでの死者数の総計は500人を超えた。
イスラエル軍は声明で、作戦はハマスに(空爆に続く)打撃を与え、ロケット弾からの同国南部の安全確保を目指すものだと説明した。作戦には空軍の支援を受けた歩兵、戦車、砲兵などが参加。バラク国防相は4日、「作戦は必要なだけ拡大、強化される」と述べたが、具体的な目標や標的は明らかでない。
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