2009年01月05日(月) 08時33分
グーグルから軍事機密守れ、隠ぺい新技術を開発—中国(Record China)
2009年1月3日、解放軍報は衛星写真から軍事施設を隠ぺいする新技術が完成したことを報じた。
昨年、日本ではグーグルの新サービス・ストリートビューが公開、日本各地の詳細な画像が公開されたことでプライバシーの侵害につながるとの声もあがった。グーグルをはじめITサービスで脅かされているのはプライバシーだけではない。以前ならば一般人の目に触れるはずもなかった軍事機密を簡単に見ることができる。解放軍報によると、グーグルアースで用いられている衛星写真の分解能力は10年前の軍事衛星の水準に達しているという。昨年にはグーグルの衛星写真サービス・グーグルアースで中国の戦略原潜・晋級の写真が確認され注目を集めた。写真により旧型艦と比べ大型化し、ミサイル搭載区画が拡張されたことまで判明している。
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衛星写真による機密漏洩を防ぐため、中国軍は新たな隠ぺい技術開発に乗り出した。開放軍報が取材したある軍事施設は完全に隠ぺいされ、普通の山と全く区別がつかなかったという。軍関係者は、隠ぺい技術は完璧でダミーの施設入り口は発見することが可能でも、本当の入り口を発見することは不可能だと胸をはった。ただし軍事技術は日進月歩で進んでいく。またかつては人が踏み入らないような奥地にあった軍事施設が開発の進展により観光地のすぐ横になってしまうなど状況の変化も大きい。隠ぺい技術もさらなる進歩が求められている。(翻訳・編集/KT)
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