2009年01月05日(月) 22時00分
初の犯罪被害者参加裁判/横浜地裁小田原支部(カナロコ)
昨年十二月に施行された犯罪被害者が刑事裁判に参加する制度で、横浜地裁小田原支部(山田和則裁判官)は五日までに、自動車運転過失傷害罪で在宅起訴されている二宮町の運転手の男性被告(61)の公判で、被告の車と衝突して意識不明の重体となっている少年(19)=同町=の両親の参加を許可した。初公判は二月五日に開かれる。被害者の参加は県内初で、全国では釧路、大阪などに次いで五例目。
横浜地裁などによると、事故は二〇〇七年十月二十一日に同町の県道交差点で発生。右折しようとした運転手の車が少年のオートバイと衝突した。大磯署が〇八年六月に同罪で被告を書類送検し、十二月十一日に横浜地検小田原支部が在宅起訴した。
両親の弁護人によると、二人は少年が植物状態であることから精神的につらい思いをしており、被告への処罰感情が強い。証人尋問や被告人質問などに参加する意向を示しているという。
被害者参加制度は、犯罪被害者支援策の一環で、昨年十二月一日以降に起訴された重大犯罪が適用対象。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000016-kana-l14