2009年01月05日(月) 08時01分
「多重債務者生活相談窓口」開設から半年 豊中市(産経新聞)
豊中市立生活情報センターくらしかんが、大阪弁護士会や大阪司法書士会などと連携して開設した「多重債務者生活相談窓口」が半年を迎えた。多重債務者の相談に専門職員が対応するのは府内では同市だけ。これを機に、相談の集計をまとめた。
多重債務者生活相談窓口に寄せられた相談は、273件(男性150件、女性123件)。平成19年度にくらしかんに寄せられたサラ金やローン返済に関する相談が154件だったことと比べると、倍増に近いペースだった。
特に、相談者の中では、20〜50歳代の男性の正規雇用者が47人と目立ち、収入が上がらぬ一方、生活費など支出が増え、借金につながる傾向が見られた。また、借り入れ原因は、低収入や収入の減少が全体の42・8%を占めていた。
中には、利息制限法の上限を超える金利を支払っていたため、相談の結果、金利の計算をし直して過払いが判明。過払い金で借金を返済できたばかりでなく、手元にお金が戻ったケースもあったという。
今後も、新たな多重債務者が増える可能性があることから、くらしかんでは「今回の集計結果や、これまでの相談事例などをもとに、その人にあった問題解決方法を導き出していきたい。債務整理だけでなく、生活再建もサポートします。まずはご相談を」と呼びかけている。
窓口での相談は無料だが、電話での予約が必要。電話予約は月〜金曜の午前9時〜午後4時。面談は、月〜金曜の午前9時〜午後4時(正午から午後1時を除く)。予約・相談とも、祝・休日は除く。予約専用電話((電)06・6858・6656)。
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