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2009年01月05日(月) 23時18分

12月の売上高10%減 大手百貨店、落ち込み鮮明中国新聞

 大丸、松坂屋など大手百貨店五社が五日発表した二〇〇八年十二月の売上高速報によると、五社とも前年同月に比べて10%程度の減少となった。伊勢丹、三越、高島屋の三社は、〇八年における単月のマイナス幅としては最大だった。

 宝飾品や衣料品の販売が落ち込んだため、年末商戦は不振を極めた。大手スーパーのイトーヨーカ堂、イオンが年末商戦でともに前年並みの実績を確保したことに比べて、百貨店の落ち込みが鮮明になった。

 統計の取り方は百貨店各社で異なるが「バブル崩壊直後よりマイナス幅は大きく、これまでで最悪の年末商戦」(大手百貨店幹部)との声も出ている。

 各社ともコートなど冬物衣料や高額のアクセサリーの売り上げが落ち込んだ。高島屋は10・2%減、伊勢丹は10・0%減。三越も東京・銀座や名古屋の店舗で、宝飾品などが不振だったことも響き、9・9%減。最も減少幅が大きかった松坂屋は16・1%減。本店がある名古屋の不振が大きく響いた。大丸も9・0%減だった。

 百貨店関係者は「消費者は本当に必要なものしか買わない」と説明。稼ぎ時である年末商戦の不振で、各社の通期の業績は一段と厳しい内容になりそうだ。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901050205.html