第百七十一通常国会が五日召集され、今秋までに必ずある次期衆院選の前哨戦としての与野党論戦がスタートする。総額二兆円の定額給付金を柱とする二〇〇八年度第二次補正予算案をめぐり冒頭から一気に対決ムードが高まる展開となりそうだ。会期は六月三日までの百五十日間。
五日午後、天皇陛下を参院本会議場に迎えて開会式を行った後、中川昭一財務相が衆参両院で二次補正予算案に関して財政演説。六日に衆院本会議で、七日に参院本会議で各党が麻生太郎首相らに対して代表質問する予定。
政府、与党が二〇〇九年度予算案の年度内成立を図るため異例の「松の内」とした五日の召集は、国会法改正で通常国会が一月に召集されるようになった一九九二年以降で最も早い。
政府、与党は二次補正予算案については今月中旬の衆院通過、二月中旬までの成立を目指している。