東広島市河内町の住民グループ「大道山竹炭工房」が1月にも、地元の竹で作った筒に入れて焼いた竹塩を売り出す。カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれ、ほんのりと甘さを感じるのが特長。地域の特産にして活性化に役立てようと意気込んでいる。
竹塩は、市販の塩を長さ約50センチ、直径約5センチの筒に詰めて窯に入れ、700—800度の高温で1週間程度蒸し焼きして作る。地元の山の土壌にはミネラルが多く含まれ、竹が取り込んだカルシウムが塩に吸収されて甘みが増すという。
工房は2006年3月に設立し、町内で採れる竹で作った竹炭や竹酢液を市内の農産物直売所などで販売。昨年4月からは、マツダ財団(広島県府中町)の助成金25万円を受け、近くの河内小の4年生19人を招いた体験教室も開いている。
【写真説明】窯から竹塩や竹炭を取り出す児童