関門海峡を挟んで向かい合う下関、北九州両市の6大学が、学生の単位互換を柱とする「大学コンソーシアム(共同事業体)関門」を設立した。
少子化による経営スリム化と、多様化する社会に適応できる人材育成の双方が求められている大学が、特色を生かして生き残ろうとする戦略。下関市の市立大、梅光学院大と、北九州市の市立大、九州共立大、九州国際大、西日本工業大の6大学が参加している。
関門地域に関する各大学の研究を基に、それぞれの教授が産業や文学、自然環境、近代化遺産などをテーマに講義する「関門学」(5科目、各2単位)などを創設。来年度は9月に両市1カ所ずつ拠点教室を設け、集中講義をする。6大学の学生であれば「特別聴講学生」としてこの講義を受講できる。