118畳分の絹布に新年の願いをしたためる「ウルトラ書きぞめ会」が4日、広島市中区の基町クレドふれあい広場であった。南区の書道家北谷翠峰さん(52)たちが「新開夢」を豪快に書き上げた。
「辛い時代だからこそ夢を持てる世の中に」と北谷さんが言葉を選んだ。実用では日本最大級の長さ1.8メートルの熊野筆を全身でふるい、弟子2人と1文字ずつ記した。飛び散る墨で白足袋が染まるほどの筆遣いに、観客から「よいしょ!」の掛け声が上がった。「新開夢」は、「新しく夢を開く」と読む。巨大書き初めは、北谷さんが2002年から毎年続けている。
【写真説明】観客を前に、百八十畳分の布に立ち「夢」の字を書く北谷さん(撮影・天畠智則)