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2009年01月04日(日) 08時01分

次期衆院選、本社調査 候補予定870人に激減 自・民対決は260区前後産経新聞

 今年秋までに実施される次期衆院選の立候補予定者が約870人にのぼることが産経新聞社の調査で分かった。平成17年の郵政選挙では1131人が立候補しているが、共産党の候補者絞り込みなどで、大幅に候補者は減り、自民、民主の二大政党対決の色彩がさらに濃くなってきた。予定者のうち女性は127人。300選挙区には約800人が立候補を予定しており、自民、民主両党が直接対決するのは260選挙区程度になりそうだ。

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 衆院の議員定数は選挙区300と比例代表180の計480。自民、公明の与党が過半数の241議席を獲得できるか、野党が逆転するかが最大の焦点だ。また、自民、民主のどちらが獲得議席で第一党になるかも今後の政局の行方を左右するポイントになる。

 政治情勢は、政権交代を目指して与党批判を強める民主党など野党に勢いがあり、内閣支持率が急落している麻生太郎首相率いる自民は守勢に回っている。大規模な財政支出で景気回復を目指す麻生首相の政策が、有権者にどのように判断されるかが勝敗のカギを握る。

 自民党の選挙区候補者は公認争いが未決着のケースも含めると298人。公明党との協力区などを除けば実質的な自民党の空白区は広島6区だけ。

 民主党は265人。擁立を見送る選挙区で野党共闘を強化する。調整がつかずに社民、国民新各党候補と競合している選挙区は17。

 ほかに選挙区では公明党8人、共産党148人、社民党31人、国民新党12人、改革クラブ1人、新党日本1人、諸派1人、無所属37人が出馬の準備をしている。

 全国11ブロックの比例代表では、共産党が正式に候補予定者を発表しているほか、国民新党は綿貫民輔代表が比例単独での出馬を決めている。民主党は原則、比例単独候補を置かないが、今後の状況次第で単独候補を検討することになりそうだ。

 自民党では出馬する選挙区が決まらない「小泉チルドレン」の処遇が課題となっている。現職2人が選挙のたびに選挙区と比例代表を入れ替わる「コスタリカ方式」は、対象とされた8選挙区のうち3選挙区で解消されたが、5選挙区が残った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000031-san-pol