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2009年01月04日(日) 08時00分

永田寿康元衆院議員が自殺!スポーツ報知

 「偽メール問題」で2006年に議員辞職した永田寿康・元民主党衆院議員(39)が3日、北九州市八幡西区のマンションから飛び降り、同日午後7時すぎ搬送先の病院で死亡が確認された。遺書のようなものが残されており、自殺とみられる。永田元議員は06年2月、衆院予算委員会で堀江貴文元ライブドア社長が3000万円を自民党側に送るよう指示したとされる社内メールの写しを示し追及。しかしメールが偽物と判明し同年4月、議員辞職に追い込まれた。その後は実家のある福岡県に身を寄せていたとみられていた。

 福岡県警八幡西署などによると3日午後6時半ごろ、北九州市八幡西区内のマンション駐車場に倒れている永田氏を、住人が発見し110番。病院に搬送されたが同日午後7時すぎ、死亡が確認された。

 マンション10階と11階の間の踊り場に、遺書のようなものが残されており自殺とみられる。永田氏は昨年11月にも、病気療養中だった同県宗像市で手首を切るなどの自殺未遂騒ぎを起こし、県警に保護されていた。

 議員時代は民主党のホープとしてメディアでも活躍。一方でそのビッグマウス的な言動を懸念する声も一部で上がっていた。そんな永田氏が、06年2月の衆院予算委員会で“暴露”したのが、ライブドアの堀江元社長のものという社内メール。内容は、堀江氏が3000万円を武部勤自民党元幹事長の次男あてに「選挙コンサルタント料」として送金するよう指示したというものだった。

 永田氏はメールの写しを示して自民党側を激しく追及。しかし、当時の小泉純一郎首相はメールを「ガセネタ」と一蹴した。さらに当時、拘置中だった堀江氏も弁護士を通じ即座に完全否定。東京地検も「把握していない」とコメントするなどした。

 そのためメール自体の信ぴょう性が焦点となったが、永田氏はあくまで本物であると主張。しかし、そう言いながら証拠を明示しない永田氏に批判が集中した。当時の前原誠司代表ら民主党幹部を巻き込む形で右往左往したが、結局メールは偽物と判明。永田氏は民主党から半年間の党員資格停止処分を受け、同年4月に議員辞職。前原代表ら民主党執行部の引責退陣にも発展した。

 その後、永田氏は病院を経営する父親が住む福岡県に身を寄せるなどしていた。政治活動の再開も視野に入れていたとされるが、民主党からは次期衆院選の公認を得られず、議員復帰は絶望的となっていた。

 永田氏は東大工学部を卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。衆院議員秘書を経て、2000年の衆院選で初当選し、議員辞職当時は3期目。偽メール問題当時は民主党国体副委員長だった。

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