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2009年01月04日(日) 08時00分

桑田さん提言 WBC球だけで練習を、野手も自主トレから導入してスポーツ報知

 元パイレーツの桑田真澄氏(40)=スポーツ報知評論家=が3日、長野・松本市内で新春トークショーを行った。今年3月に行われるWBCについて「出場する選手はオフは(WBCで使用されるのと同じ)メジャー球だけ触っていた方がいい」とアドバイスを送った。

 過去2年、大リーグへ挑戦した経験から「改めて日本野球のすばらしさを認識した」という桑田氏は、侍ジャパンのWBC連覇を強く願う。そこで戦いに臨む後輩たちに「今は日本の球を触らずに、メジャーの球に慣れるべき。メジャー球から日本球への移行は難しくはないから」と助言。日本の公式球に比べ、WBCで使用されるメジャー球は革質の違いなどから表面が滑りやすいとされる。自身もメジャー球への対応に苦労したからこそのアドバイスだ。

 投手だけではない。野手はメジャー球でのノックでゴロや飛球の処理を練習するべきだと言う。「大きさ、縫い目の違いから、日本の球以上に球が変化する。飛球は“空中イレギュラー”して切れていったりする」大リーグ在籍中の試合前練習で球拾いを重ねたことで得た知識だ。

 訪れた長野では、善光寺に初詣でに出かける。「原監督の下、みんなで力を合わせればきっと大丈夫」1月下旬に受験する早稲田大学大学院入試の合格とともに、侍ジャパンの連覇を祈願する。

 ◆上原にエール「移籍先ある」 ○…巨人の後輩で、昨オフにFA(フリーエージェント)でメジャー移籍を目指す上原にも、エールを送った。昨季まで在籍したパイレーツから「スカウト」業を要請され続けている桑田氏だけに、米球界から日本人選手に関する移籍情報も入手していた。上原の現状について「条件面の調整だけで、移籍先があるのは間違いない」と説明。「移籍できるかは心配する必要はないのだから、芝生、マウンド、球に慣れること」と入念な準備を勧めていた。

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