2009年01月04日(日) 04時54分
<ガザ>イスラエル軍 地上侵攻を開始(毎日新聞)
【エルサレム支局】イスラエル軍は3日夜(日本時間4日未明)、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を開始した。軍報道官が米CNNテレビなどに確認した。イスラム教原理主義組織ハマスのロケット攻撃陣地の制圧が主な目的。軍当局によると、作戦は長期間に及ぶ予定だという。先月27日に始まり、死者が440人を超えた対ガザ攻撃は、さらに拡大した。
ロイター通信によると、ガザ北部ベイト・ラヒヤの住民が、戦闘ヘリを伴った戦車が境界のフェンスを越えて侵攻を開始するのを目撃した。一部の戦車は砲撃を行っていたという。ガザの別の場所でも侵攻が始まったとの情報もある。
イスラエル軍報道官は「歩兵、工兵、海軍も関与している」と説明、標的が多いため作戦は長期間に及ぶとの見通しを示した。侵攻開始を受け、イスラエル当局は数万人の予備役の追加招集を発表した。
リブニ・イスラエル外相は地元テレビに「今回の作戦が長期的な平穏をもたらすことを期待している」と述べ、ハマスに対する軍事的圧力を強めて停戦交渉を有利に進める意図を示唆。今後、数次にわたる作戦が必要になる可能性もあると語った。
ハマスは侵攻作戦を激しく非難、ガザ領内の交戦でイスラエル兵士数人を殺害したと発表した。
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