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2009年01月04日(日) 03時14分

小泉容疑者、「因果応報」と元次官ら襲撃を正当化の供述読売新聞

 元厚生次官宅襲撃事件で、殺人容疑などで送検された無職小泉毅容疑者(46)(鑑定留置中)が動機について、「命を粗末にすれば、自分にも返ってくると官僚たちに分からせてやりたかった。因果応報だ」などと供述していることがわかった。

 複数の捜査関係者が明らかにした。事件当時の借金が約500万円に上っていたことも判明。埼玉県警と警視庁の合同捜査本部は、小泉容疑者が官僚に対する理不尽な恨みを募らせ、「因果応報」という言葉で自分を正当化したという見方を強めている。

 小泉容疑者は11月22日に出頭した直後から、「34年前に保健所に殺された飼い犬の敵討ち」と一貫して供述。その後、「生きた証しを残したかった」「マスコミに大きく取り上げてほしかった」などと自己顕示欲を示す供述もしたが、不可解な点が残っていた。

 複数の捜査関係者によると、小泉容疑者は「厚生官僚は保健所で大量の命を奪ってきた悪の存在」とする従来の供述に加え、「元次官とその家族を皆殺しにすることで、命を粗末にする官僚や社会に、命の大切さを身をもって分からせたかった」とも供述した。

 小泉容疑者は国立大で留年を重ね中退。一時はコンピュータープログラマーとして月収100万円を得て、金融資産も約1000万円に達したこともあった。しかし、約10年前、会社を解雇された後は定職に就かず、事件前には借金約500万円を抱えており、「生活がうまくいかないのは官僚の悪政のせいだ」と責任転嫁する供述をしている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000045-yom-soci