2009年01月04日(日) 21時46分
<通常国会>定額給付金めぐり与野党対決…5日召集(毎日新聞)
衆院議員の任期満了を9月に控え、次期衆院選の前哨戦となる第171通常国会が5日、召集される。08年度第2次補正予算案に盛り込まれた総額2兆円規模の定額給付金をめぐって与野党は対決色を強めている。与党内でも自民党の渡辺喜美元行政改革担当相が給付金の撤回などが受け入れられなければ離党する方針を示しており、与野党間で激しい駆け引きが展開されそうだ。会期は6月3日までの150日間。
政府・与党は4日夜、都内のホテルで、麻生太郎首相や河村建夫官房長官、太田昭宏・公明党代表ら幹部が集まり、通常国会の対応を協議した。野党が予算執行のための関連法案を参院で否決すれば、与党は衆院で3分の2以上の賛成多数での再可決が必要となる。与党から17人の造反が出れば再可決できないため、会合では政府・与党の結束を確認したとみられる。
通常国会召集日の5日は、天皇陛下を参院本会議場に迎えて開会式を行うほか、中川昭一財務・金融担当相が衆参両院で、2次補正提出にともなう財政演説を行う。6日に衆院本会議で、7日に参院本会議で各党が代表質問を行う。与党は2次補正を今月13日までに、09年度予算案は2月上旬までに、それぞれ衆院通過させる段取りを描いている。
政府・与党は09年度予算案の年度内成立を最優先しており、国会法の改正で通常国会召集が1月になった92年以降、最も早い5日召集に踏み切った。ただ麻生内閣の支持率は2割台にまで落ち込んだうえ、渡辺氏ら自民党中堅・若手の「麻生離れ」の動きも顕在化しており、与党は厳しい国会運営を迫られている。【高本耕太】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000061-mai-pol