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2009年01月04日(日) 21時35分

<ガザ地上侵攻>安保理、停戦議長声明案は物別れ毎日新聞

 【ニューヨーク小倉孝保】イスラエルによるガザへの地上侵攻を受け国連安保理は3日夜、緊急会合を開いた。アラブ諸国を代表してリビアが、即時停戦を求める議長声明採択を要求したが、米国が反対し協議は物別れに終わった。4日以降も協議を継続する。

 リビアは「イスラエル軍地上部隊の侵攻の後にガザの状況が悪化していることに深刻な懸念を表明し、全当事者に即時停戦を要求する」という内容の議長声明案を提示。しかし、複数の安保理外交筋によると、米国が同案に反対したため採決には至らなかった。安保理の声明は全会一致を原則としている。

 一方、国連の潘基文(バンギムン)事務総長は3日、イスラエルのオルメルト首相に電話し、深い懸念と失望を伝えた。また、国連総会のデスコト議長(ニカラグア)はイスラエル軍のガザ侵攻を、「(過度な反応で)ばかげている」と批判した。

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