2009年01月04日(日) 21時05分
世界天文年の開幕宣言=日本では7月に皆既日食(時事通信)
イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが手作りの望遠鏡で宇宙を観測してから400年を記念し、国際天文学連合(IAU)や国連などが呼び掛けた「世界天文年(IYA)2009」の国内オープニングイベントが4日、全国約40カ所の天文台や科学館で行われた。
主会場の群馬県立ぐんま天文台(同県高山村)では、IYA日本委員長の海部宣男・前国立天文台長が「自然、宇宙の驚きを感じていきたい。1人ひとりが天文年を作る」と話し、開幕を宣言した。
IYAには135カ国・地域が参加を表明。各国で月や土星などの観察会を開いたり、400年前にガリレオが使ったのと同じ口径4センチの簡単な望遠鏡を安く子供たちに提供し、天体観測に取り組んでもらう事業などを実施する。
日本など東アジア地域では7月22日に日食が起き、鹿児島県の屋久島やトカラ列島などでは皆既日食が見られる。国内の陸地では46年ぶり。日本委員会は国立天文台や科学技術振興機構の協力で、全国の小中高校や科学館などに観測用フィルターのサンプルを配布する。
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