2009年01月04日(日) 20時23分
還暦同窓会で地域活性化 地元PRに協力も(産経新聞)
奈良県吉野町が、60歳を迎えた全国各地の町出身者を「還暦同窓会」に招待し、定年退職を控えて第2の人生を歩み出す参加者に町の観光資源や名産品のPR活動などへの参加やふるさと納税に協力をしてもらうネットワークづくりに取り組んでいる。4日には、小学校区ごとに計画された同窓会の1つが開かれ、参加者らは思い出や、故郷の将来について語り合った。
同町は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」エリアの吉野山や千本桜などの観光資源、吉野杉や吉野葛(くず)といった名産品で知られるが、昨年12月時点で65歳以上が人口の40%弱を占めるなど過疎高齢化が進んでいる。
この試みは「吉野人ネットワーク事業」と名付けられ、同窓会の参加者を「ふるさと応援団」(仮称)ボラティアに勧誘。町のPRやイベントの手伝いなどで、それぞれの人脈を生かした活動をすることで故郷にかかわる機会を増やし、UターンやIターンにつなげたい考え。町外居住者の受け入れに、空き民家や遊休農地、廃校舎の活用も検討している。
同窓会は、昭和35年度の小学校卒業生が対象で、町が名簿作成や会場設営などを支援。昨年初めて2つの校区で開催し、7月に開催された旧上市小学校区の同窓会では約50人が再会し、会をきっかけに約30人から計約50万円のふるさと納税があったという。
4日の同窓会には、旧国栖(くず)小学校の卒業生ら約30人が参加。北岡篤町長が事業説明を行い、今後の協力を呼びかけた。同窓会の代表幹事を務めた同町新子の製箸業、涌本友晴さん(60)は「町に背中を押してもらって同窓会ができた。地域活性化のための呼びかけがあれば、協力します」と話していた。
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