2009年01月04日(日) 19時54分
<麻生首相>予算成立前に解散せず…年頭会見(毎日新聞)
麻生太郎首相は4日午前、年頭にあたって首相官邸で記者会見し、「急ぐべきは景気対策。まずは予算案と関連法案を早期に成立させることが重要だ。それまで解散を考えることはない」と述べ、09年度予算が成立する今春までは衆院解散・総選挙を行う考えがないと明言した。解散を条件に予算成立への協力を民主党に求める「話し合い解散」の可能性も「考えていない」と否定した。
次期総選挙に関して首相は、「争点ははっきりしている。国民生活の安定、効果的な経済対策、生活対策を迅速に打つことができるのは政府・自民党と確信している」と強調。そのうえで「国の将来について責任を持つことも大事なことだ。景気回復の後に消費税の増税をお願いすることを申し上げている」と語り、税財政改革の道筋を示す「中期プログラム」で示した「11年度からの消費税引き上げ」も争点とする考えを明らかにした。
5日召集の通常国会で、08年度第2次補正予算案に盛り込まれた定額給付金をめぐり「自民党内から造反者が出るのでは」との質問には「そのような事態は想定していない」と応じた。
イスラエル軍のガザ侵攻については「地上軍の導入が(事態を)悪化させていくのではないかと大いに懸念している」と述べた。「日本は双方に自制を求め、人道支援をやることにしているが、なかなか簡単に停戦には至らないだろう」との見通しを示した。
首相は記者会見の冒頭、「安心して暮らせる日本。活力ある日本。この思いを年初めの字に込めたい」と語り、記者団の前で自ら筆をとって「安心」「活力」の4文字を色紙にしたためるパフォーマンスを披露した。【古本陽荘】
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記者会見の全文は「毎日jp」に掲載しています。
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