2009年01月04日(日) 01時23分
地上軍侵攻に緊張高まる=ハマス、徹底抗戦の構え−ガザ戦闘(時事通信)
【エルサレム3日時事】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ空爆とイスラム原理主義組織ハマスのロケット弾攻撃の応酬は3日も収拾のめどが立たず、イスラエル地上軍によるガザ侵攻が近いとの見方もあり、緊張が高まっている。ハマスの在外指導者メシャル氏は2日夜、テレビ中継された声明で、地上軍がガザへ侵攻すれば「暗黒の運命が待っている」と警告、徹底抗戦の構えを明確にした。
シリアの首都ダマスカス在住のメシャル氏は「挑戦への準備はできている。勝利を確信している」と強調した。また、ハマス側の要求として、イスラエル軍の攻撃停止やガザの封鎖解除を改めて挙げた。
イスラエル軍は2日夜から3日にかけてもガザ空爆を続行し、ハマス軍事部門の有力指導者を殺害したほか、同日夕にはガザ北部のモスク(イスラム礼拝所)を爆撃。AFP通信によると、民間人少なくとも10人が死亡した。
さらに、3日夕にはガザに対する大規模な砲撃も実施した。これまでの攻撃は空爆が主体で、砲撃は何らかの作戦拡大を示す可能性もある。
これより先、オルメルト・イスラエル首相は2日夕、テルアビブの国防省で治安閣議を招集。地上軍侵攻開始の是非や時期なども議題になったとみられる。イスラエル軍は既にガザ周辺に戦車部隊を集結させ、侵攻への準備を整えている。
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〔用語解説〕「ガザ地区」
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