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2009年01月04日(日) 19時04分

<小沢代表>年頭記者会見の全文(1)通常国会への決意など毎日新聞

 4日行われた民主党の小沢一郎代表の年頭記者会見全文は以下の通り。

(小沢氏) はい、新年おめでとうございます。本年もよろしく。

Q 明けましておめでとうございます。

A おめでとう。

Q 今年は秋までに衆院選があるが、この年に臨むにあたっての決意を改めてうかがいたい。明日からいよいよ通常国会が始まるが、どのような決意、姿勢で臨むのかをうかがいたい。

A えー今年の、経済社会を中心にして非常に去年の金融危機以来、厳しい状況が続くだろうと思いますけれども、今の自公の政権ではそういう状況を克服するすべを持たないというのが現実だと思います。私どもとしては、国民の生活をしっかり守る。国民の生活が第一という観点に立った政権を実現する。それに向けて、私ども全力で国民の皆さんに訴えていって、目標を達成する大いなる年に、日本の国のために、国民のために、そして我々、民主党のために大いなる年に致したいと考えています。

 国会は特別、いつも言うように国会戦術的なことは幹事長、国対委員長以下皆さんにお任せしています。まだ第2次補正というんですか、その去年にとうに出すべきであったはずの経済景気対策がようやっと提出されるであろうとのことなんですけれども、伝えられる内容の中で、私どもとしては雇用対策等につきましては、我々なりの意見を是非反映させていきたいと考えているが、基本的な方向性として雇用や中小零細企業の資金繰りの対策の問題等々、そういったことについては可能な限り我々の意見を反映できるようにして参りたいと思っているが、一方、俗に言われる(定額給付金の)2兆円の問題については、国民の皆さんの7割も反対しているところでありますし。2兆円のキャッシュがあれば、例えば高齢者の窓口負担のほぼ1兆円ちょいですか、1兆円ぐらいですか、(この)問題にも充てることができるし、小中学校の耐震構造をきちんと完成させる、これも確か数千億でできる話ですし、あるいはまた高速道路の無料化という我々の主張も出来ることでありますし、いろんな意味でもっと有効な使い方があるであろうと思います。

 国民の皆さんも多分そう思っているから、今回の単に一時のばらまきの給付金についてはほとんどの人が反対することになっているのだろうと思います。私どもとしてもこういった選挙直前の国民を愚弄するような、あるいはお金を無駄に使うようなやり方については、これは認めるわけにはいかない。そういう方針で臨んでいくことになるだろうと思います。

Q 定額給付金の問題は、国会では予算の成立がずれ込んでも徹底抗戦するというぐらいの意気込みか。もう一点、渡辺喜美氏(元行政改革相)が今日、記者団に対して、定額給付金を麻生内閣が撤回しなかった場合「自民党を離党してでも国民運動を起こしたい」と述べた。渡辺氏始め一部の自民党の反麻生勢力との連携も視野に入れていくのか。

A 定額給付金については、国民の皆さんも7割前後の人がこんな馬鹿げた政策はけしからんと反対している訳ですので、私どもは徹底抗戦ではありません、国民の皆さんの主張を断固、国会でも国民の皆さんに代わって主張していくいうことであります。渡辺喜美氏のことについては、私が直接聞いたお話でもありませんし、会って話をしたわけでもありませんし、まだ自民党の所属の議員としてのお話ですので、私どもが論評を加える立場でないと思います。

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