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2009年01月04日(日) 18時28分

京都・下鴨神社で新春の蹴鞠始スポーツ報知

京都・下鴨神社で行われた平安時代の貴族が興じた蹴鞠を奉納する神事「蹴鞠始」

 平安時代の貴族が興じた蹴鞠(けまり)を奉納する神事「蹴鞠始」が4日、京都市左京区の下鴨神社であり、赤や紫のみやびな王朝装束をまとった鞠人の華麗な足さばきが、初詣で客らを魅了した。

 境内に15メートル4方の鞠庭を設営。午後2時すぎ、烏帽子(えぼし)に水干(すいかん)姿の「蹴鞠保存会」会員8人が円陣を組み、「あり」「やあ」「おう」の掛け声とともに、シカ革を2枚縫い合わせた鞠(直径約20センチ、重さ約150グラム)をけり始めた。空に鞠が長く舞うと、観客は歓声を上げた。

 神社によると、蹴鞠は古代中国の雨ごいの儀式が起源で飛鳥時代に仏教とともに伝来。平安時代に貴族に広まり、江戸時代には庶民も楽しんだとされる。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090104-OHT1T00183.htm